ひとりごと掲示板

底辺短大生が診断メーカー頼りの文を投稿したり、思うことをできるだけ綺麗な言葉で綴っていく予定。倉庫みたいな雑然としたブログ。

あなたは彼じゃない

飛べない鳥は不幸でしょうか。当然だよと彼は笑った。いちたすいちはにだと信じるのに疑いはあるかと投げかけられた。それは少し違うんじゃないのと私は返した。いいや違わないね。生まれ持った運命を果たせないのにどこが幸せなんだ?飼い慣らされることが幸福か?どれだけ匿われたってそれが偽物の幸福だとわかるんだよ。青い鳥は最後には飛んで行ってしまっただろう?飼われることは幸福なんかじゃない。自由に飛べない鳥は幸せじゃない。ほらQED。彼のこういうところは大嫌いで、でも大好きだった。いくら変わり者と言われようと、後ろ指を指されようと、それを曲げる理由はどこにも無いと言い張った。理解はできるが納得はできないねと嘲笑した。世界で彼だけが特別に見えた。幻想錯覚世の中そんな人たくさんいるなんて言葉は聞き飽きた。わたしにとって彼はとくべつなのだ。ねえ。だから。あなたは飛ぶことを約束された鳥なんでしょう。運命を全うするために何もかも振り払って生きるんでしょう。どうして幸せそうに暮らしているの。なぜ一般的な幸せで満ち足りた顔をしているの。どうして、いまに満足しているの。わたしが焦がれた彼はあなたじゃない。数年経って会ったあなたは彼じゃなかった。とてつもなく悲しくて、わたしが見てた光はたとえ見えなくても、輝いてると信じていたのに。青春時代の箱にしまった彼。けれど。____そこに彼はいなかった。

 

https://shindanmaker.com/801664

「飛べない鳥は不幸でしょうか」で始まり、「そこに彼はいなかった」で終わる物語を書いて欲しいです。

いつもお世話になっています